蟹座の水星の活かし方

星読みコラム

 出生図の水星が蟹座にある場合の、その良い面もちょっと困った面も含めて、上手に活用する方法を探っていきたいと思います。

 まずは、蟹座の水星がどのような特徴を持っているのか見ていきましょう。

  

  ★蟹座の特徴:親しい仲間との共感、協調性、情感を伴う交流、養育、模倣、記憶力など

★水星の象意:伝達、メッセンジャー、コミュニケーション、移動手段、思考力、言語能力

 この2つを掛け合わせると

・コミュニケーションでは感情的なつながりを重視する

・情感豊かな表現力 わかりやすく噛み砕いた解説能力

・記憶力に優れるため暗記が得意

・模倣力に優れるため、理想とする人のやり方を真似ることで洗練されたコミュニケーション方法を手に入れる

 といった特徴となります。

蟹座の水星の良い側面

・人に対して自然と思いやりのある態度を取ることができる。

・無意識のレベルで人と共感しようとする

・子供でも理解できるように優しく伝えることができる

・人の心を打つ表現力、文章力がある

・良いお手本に従って自分を磨くことができる

 これに対し、

蟹座の水星の困った側面

・感情のフィルターがかかるため、冷静な判断ができない

・表情や声音、態度で人を判断してしまい、一見誠実そうな人にコロッと騙されやすい

・説明がしつこくなりがち、簡潔に表現することが難しい

・悪い見本が身近にあると影響を受けやすい

 などが挙げられます。蟹座の水星をお持ちの方、思い当たるフシはありませんか?

蟹座の水星の活用法

1.冷静な目を養う

 まず、蟹座の水星を持つ人は「自分の物事を判断する基準は感情に基づいている」ということに気づくことが第一です。一見品が良い、明るくて爽やか、物腰柔らかな人の「感じの良さ」を「その人自身」と判断してしまうことがあります。

 ものを買うときも同じ。実際にそのものがどのように有用かよりも「なんとなくいい感じだから」「雰囲気が良いから」といった感覚で買ってしまい、あとで「使えない!」と嘆くことも。

 多くの人は、こういった判断を無意識に行っているので、いつまでも同じ失敗を繰り返したりします。ですので、ホロスコープを見て「蟹座の水星だ!」と気づいたら自分の判断基準を確認してみましょう。

 情に流されていないか。お付き合いで時間を浪費していないか。それは本当にあなたのお金と時間を費やす価値があるものなのか。

 これを知っておくだけで、だいぶ無駄を減らすことができ、また物事の本質を見抜く目を養うことができます。まずは振り返り、そして冷静な目で物事を見るようにしましょう。

2.情感の豊かさを活かす

 蟹座の水星を持つ人は、とても親身になって人と対話しようとします。そして相手の気持ちを表情などから読み取り、相手に寄り添ったコミュニケーションを取ることができます。当たり前にできていると思われるかも知れませんが、これは大きな強みです。

 そして、子供に諭すように、わかりやすく物事を説明しようとします。これは実際に初心者に何かを「教える」際にとても役に立ちます。でも、ちょっとしつこくなりすぎて「もういいわかったわかった!」「説明が長いよ!」と言われてしまうことも。

 また、とても説得力のある、人の心に訴えかける文章を書くのも蟹座の水星の特徴です。文章に感情を乗せることができる力は、それが苦手な人からすればまるで魔法のようなもの。その表現力はぜひ創作などに活かし、普段のコミュニケーションは「ちょっとだけあっさり」を心がけるとバランスが取れるでしょう。

3.良いお手本を持つ

 蟹座の模倣能力は随一で、呼吸をするように自然に身近にいる人の真似をします。それは軸がない人のように見られることもありますが、人の良い面を真似することは決して悪いことではありません。

 ただし、そのお手本の「質」を見誤らないようにしなくてはなりません。そのために常に審美眼を磨き、自分の中で「こうありたい」像を確率させることが大事です。

 実際にいる身近な人でも、著名人でも、漫画のキャラクターでもなんでもいいので、「この人素敵!」というお手本を見つけてみましょう。その良い面を吸収することで人として大きく成長することができます。

蟹座の水星持ちの雑感

 ここからは私の個人的な雑感です。

 理知的に判断しようとしたり、身軽に動こうとしたりする水星は、水のサインとはあまり相性がよくありません。古典占星術では、蟹座の14~20度を除く度数では「ペレグリーン」(放浪者)と呼ばれ、その作用がとても曖昧なものになります。水に足を取られ、観察力や判断力が感情に濁されます。

 私の水星は蟹座16度で、かろうじてペレグリーンではなく「ターム」「フェイス」いうディグニティ(天体が威厳ある状態)を獲得できていますが、それでも自分の「人を見る目の甘さ」を痛感することが多いです。(タームもフェイスもディグニティというにはちょっと弱いですしね・・・)

 まあでも、持って生まれてしまったものはしょうがないので、受け入れて上手に使っていくしかないんですよね。幸い、自分の心の中にあるものを文章に起こすことだけは得意なので、こうして思考をまとめるためにブログを書いたりしています。書く、という作業を怠ると、とたんに思考にまとまりがなくなるので、ここで上手に使っていくことが大事ですね。絵が描ける人は絵で表現するのももちろんいいですよね。曼荼羅アートとか、塗り絵アートなんかも良さそう。

 あとは、素敵な見本を持つことですね。占星術の先生がひとり、看護師のお手本がひとり、心のなかにお師匠を持っています。そこにたどり着けるよう、謙虚な姿勢で頑張っております。良いお手本と巡り会えるよう、色んな人に出会ってみるといいですね。

 蟹座の水星持ちさんは、デフォルトで人の心に寄り添うことができるという最強武器を手にしているので、自信を持っていきましょう!(^^)

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