蟹座の土星が示す課題

星読みコラム

今回は、蟹座の土星についてです。

土星は約29年かけてホロスコープを1周します。過去には以下の期間に蟹座に入室していました。この期間に生まれた方は「蟹座の土星持ち」さんです。

1973年8月2日~1974年1月8日

1974年4月19日~1975年9月17日

2003年6月4日~2005年7月16日

年齢でいうと現在47~50歳ごろ(一部の方は土星双子座です。)、また現在18~20歳ごろの方が該当します。

蟹座の土星の特徴

まず、蟹座の土星の特徴を考えてみましょう。

★蟹座の特徴:親しい仲間との共感、協調性、情感を伴う交流、養育、模倣、記憶力など

★土星の特徴:制限、限定、堅実、ルール、構造化、責任、権威的人物など

土星の本質は「制限」であり、なんでも拡大発展させようとする木星の働きを補完することで、バランスを取ろうとします。つまり、枠組み(構造)を作ることで木星の過度な膨張を防いでくれるのです。

この土星が蟹座にあるということはどういうことかと言いますと

・親しい仲間との共感に制限がかかる

・情感を伴う交流に苦手意識を持つ

・自分の感情を抑えがち

という特徴となって表れます。

一方で土星は「課題」でもありますので、蟹座の土星がある人はこの苦手な分野に挑むことになるのです。つまり、蟹座の土星の課題は「安心できる居場所を作る」「親しい人と心の通った交流ができる」などと表現できますね。蟹座の土星持ちさん、思い当たる節はありますか?

蟹座と土星の相性

天体とサインの間には相性があります。これをディグニティとかディビリティとか品位などと言いますが、要するに天体にとって居心地の良いサインとそうでないサインがあるのです。

基本的に、土星と相性がいいのは山羊座です。山羊座は土星のホームですし、大人意識や社会貢献を表す山羊座と、枠組みや責任を表す土星はとても相性が良いです。

一方で、その山羊座と対極の位置にある蟹座と土星の相性はというと、

・土星は水サインの感情的な性質があまり得意ではない

・蟹座は情感を型にはめられるのが窮屈

ですので、見るからに相性は良くないです。

蟹座の土星は自らの感情の動きに責任を持とうとします。豊かな感情に制限をかけ、その感情をコントロールしようとします。月がホームである蟹座の中で自由に感情を表現できるのに比べて、なんとも息苦しそうですよね。

でもそんな困難な蟹座の土星を持つ皆様、ここはしっかりと乗り越えていこうではありませんか。

課題との向き合い方

土星は56~70歳ごろを司ります。現代こそ人生80年以上と言われていますが、昔は土星の年齢域が人間の寿命とほぼイコールでした。ここを人生のゴールとし、土星の課題を達成する時期とされていたのです。

さて、土星の苦手意識は若い頃により明確に表れ、大人になるに連れて克服することが多いです。蟹座の土星にかかるアスペクトによっても違いはありますが、多かれ少なかれ「共感」「家族」「養育」「親しい仲間」という課題に取り組む機会があったのではないかと思います。

これらの課題と向き合うには

1.自分の感情に制限をかけない時間を作る

無意識に気持ちを押し込めてしまうクセがある場合は、定期的に自分の感情を許容し自由にしてあげる時間を持つと良いでしょう。

紙に感じていることを書き出す、タブーと感じているものも書き出す。人に見られることを意識せずとにかく書き出す。

そして、自分の中から沸き起こってきた感情を、いったん全部受け入れてあげましょう。その感情が良い悪いとジャッジすることなく、ただそこに「ある」ことを認めてあげます。それだけで感情はほっと安心できるでしょう。

2.他人の感情と自分の感情を区別する

土星蟹座さんは、時々他人の感情の動きにまで責任を負おうとします。つまり、相手が不機嫌なのは私のせい、と歪んだ解釈をしてしまうのです。

相手が不機嫌なのは相手のせいです。そしてあなたが不機嫌なのはあなたのせい。そこをしっかり区別できるようになることで、遥かに気持ちが楽になるでしょう。

これらに取り組み、自分の感情の動きがどんなものでもそれを「許す」ことにより、少しずつ人と心の交流をはかることができるようになります。土星の課題はもともと時間をかけて取り組むべきもの。コツコツと根気よく取り組んでみてはいかがでしょう。

蟹座の土星持ちの雑感

このちょっと厄介な蟹座の土星は、私の場合は「子育てで苦労する」という課題となって表れました。子供が病弱、発達に不安あり、コミュニケーションが取れない、癇癪持ち、やたら事故に遭うなど、気が休まる暇がなかったように思います。それでも一応は五体満足(?)で成人してくれたので、できなかったことも多々あるけど、なんとかここまで来たなという感じです。

また、私は人と仲良くなるのに時間がかかるタイプです。人に心を許すことがどうにも難しく、よそよそしい態度を取ってしまうのです。わかりやすく言うと、いつまでも愛称やファーストネームで呼んでもらえない、ずっと敬語でのやり取りが続く、といった傾向ですね。人とすぐに仲良く慣れる人が本当に羨ましかったです。

土星が出生図の他の天体とハードなアスペクトばかり作っているので、自己肯定感は低めです。「どうせ私なんか」という根底にある感覚が、人と対等に付き合えない、人に心を許せない性質となって表れているようです。

このあたり、土星期まで10年を切った今、若い頃よりはだいぶ克服できていると感じています。でもまだまだ。本当に心許せる仲間を作るため、そして私と同じような悩みを抱えた人に心休まる場を提供するため、私は今サロンづくりを頑張っています。

今の目標は、まずサロン運営を安定させること。楽しい場を提供すること。プライベートでは子どもたちを立派に社会人にすること、そして心許せる友人をたくさん作ること、です。

自分の感情を大事にし、上手に扱えるようになるまで、まだまだ修行の日々が続きそうです(*^^*)

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