大きな理想と小さな幸せ、どっちが大事?

星読みコラム

 光咲です。

 私は自己啓発本が大好きなので、いろんな方の人生の指南書を読んでいます。

 ビジネス系だと、より実践的、より戦略的な「人生の立て直し方」が描かれていますし、スピリチュアル寄りだと、「浄化」「感謝」などの心の有り様を大事にしているように感じます。

 そうやっていろんな人の考えに触れていると、どうしても矛盾を感じる部分が出てきます。最近感じるのがこの2つ。さてどちらを優先するべきなのでしょう?

・思い描いたことは実現する。大きな理想を描きましょう。

・自分をヒーローにするのではなく、小さな幸せを大事に。

 どっちも真実でしょうし、私自身も「両方ともそうだよなぁ」と感じます。でも自分軸が弱い人あるあるで、「結局どっちがより幸せになれるの!?」って悩んでしまうのです。

 さて、ホロスコープでこの「大きな理想」と「小さな幸せ」はどの部分が担当するのでしょう?私なりに勝手に割り振ってみました。

「大きな理想」:射手座、9ハウス、木星、海王星、火サイン、MC

「小さな幸せ」:月、金星、地サイン、双子座、蟹座 2ハウス、4ハウス、IC

 大きな理想は文句なしに射手座と9ハウス、あとは拡大天体である木星と海王星、そして理想に向けて燃え上がる火サインも該当しそう。

 小さな幸せは「地に足のついた」状態と仮定して地サイン(特に牡牛座)、個人的な好奇心を表す双子座、身近な仲間との交流を表す蟹座、自分の肉体や資質としての2ハウスと、先祖や居場所の4ハウス、そして天体としてはプライベートを表す月と金星あたりかなと思うのですが、他にも該当しそうなものがあれば足していきます。

 こうして列挙していて思い出したのが、以前どこかで学んだ「MCはICという土台があってこそ」という概念。

 IC(イムム・コエリ)はホロスコープの底の部分。最も目立たないけれど、その人のルーツを示す実は非常に重要なポイント。

 自分を産んでくれた両親がいて、その先祖があって、居場所があって、その土台を固めるからこそ、対極にあるMC(天頂)に向かっていける。

 そしてホロスコープの下半分は、肉体を表す2ハウスがあり、基本的な学習を表す3ハウスがあります。こうした「自分」の土台となる部分があることに感謝することで、ホロスコープの上半分に向かっていけるのですよね。

 これはマズローの基本的欲求にも通じていて、生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求(所属の欲求)が満たされて、ようやくそれより次元の高い欲求(承認欲求、自己実現欲求)へと向かっていきます。

 そう考えると、大きな理想を実現するには、土台である小さな幸せを感じる力が必要になる、ということですね。ですから、まずは小さい幸せを感じる。日々の生活に感謝することから始めると良いのかなと思います。

 日々小さな幸せを感じて充実して過ごすだけでも良いのかも知れませんが、せっかく人間に生まれた以上、夢を描くことも大事ですし、ビジョンがあるほうが早くそこにたどり着けるでしょう。

 誰のホロスコープにもICとMCはあります。そのサインや支配星を参考に、自分にとっての大きな理想と小さな幸せを追求していきましょう。

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