太陽ー天王星スクエアをどう扱う?

星読みコラム

光咲です。

先日勉強会で天王星のアスペクトについて話題に上がったので、こちらのアスペクトに焦点を絞って考察してみることにしました。

1.太陽ー天王星スクエアの特徴

まずはそれぞれの特徴からピックアップしてみましょう。

 太 陽:公的な自分、目的意識、意志の力、アイデンティティ、輝き、自己表現

 天王星:改革、独立心、ひらめき、自由、離脱、変化を起こす

今回はスクエアに絞っていますので、スクエアの特徴もピックアップします。

スクエア(90度):異なる元素(エレメント)同士でぶつかりあう関係のため、価値観の食い違いが起こる。一方が強調されると一方が途切れる事が多い。ただし、両立を達成できると大きな力になる。

太陽と天王星のスクエアの場合、天王星の方が遠方にあり影響力が大きいため、太陽を揺さぶる関係性となります。

★意志の方向性に急な変化を起こす

→やりたいことが急に変わる

★仕事を急に変えたくなる、今の職場から離れたくなる

★自分のキャラがコロコロ変わる 

★急に組織や会社などに対して反抗的になる

太陽が「こうしよう」と思っていた方向に、思いもかけないタイミングで変化が訪れるので、行動に一貫性がなく、ひとつの場に長くいることが難しい、という特徴があります。

松村潔先生の「完全マスター西洋占星術」では以下の記載があります。

大組織や社会に対する反逆的な資質が強められ、大企業づとめには向きません。

いつでも自分を出すチャンスを伺っているのですが、行動が早めあるいは衝動的なので、周囲の人々の思惑を無視して自己主張します。

誤ったことでも修正しないまま走る傾向があり、かなり頑固な面も。

太陽天王星スクエアをお持ちの方は、当てはまっていると感じられましたか?

2.太陽ー天王星スクエアは離婚しやすい?

 女性のホロスコープでは太陽は夫を表します。その太陽が「独立心」を表す天王星とスクエアの関係だと、過度に夫から離れたくなる、自立したくなる、夫婦関係の依存を嫌う、といった傾向が表れてきます。

 もちろんこのアスペクトを持つ人がすべて離婚を経験するわけではありません。例えば夫が変わりものである、単身赴任などで距離のある夫婦生活を送っている、互いの時間を大事にする、経済的に対等である、週末婚であるなど、自由度の高い結婚生活を送ると長続きするようです。夫が依存型だったりすると窮屈さを感じるでしょう。

3.太陽ー天王星スクエアの活用方法

【1】自分の方向性が変わりやすいことを自覚しておく

 やりたいことがコロコロ変わってしまうことを嘆いても仕方がないので、「自分はやりたいことが移り変わるタイプなんだ!」と開き直っておくと前向きになれます。また、自覚しておくことで「今回も変化の波が来たかな?」と気づくことができ、新たに始めたいことをじっくり吟味できるようになれるでしょう。

【2】焦って新しいことを始めない。古いことをきちんと終わらせてから。

 太陽天王星スクエアは新しいことを始めると、それまでやってきたことが急に色褪せ、つまらなく感じられてしまいます。だからといって、それまで積み重ねてきたことをないがしろにしてしまっては、いずれ後悔することになるかも。

 できれば新しいことを始める前に、始めたあとからでも、それまでやっていたことをきちんと整理すること。人間関係が変わる際には、お別れの挨拶をする。勉強の内容が変わる場合は、テキストなどを整理しておく。過去に自分が取り組んできたことを、またいつでも再開できるように、丁寧に扱うようにしましょう。

【3】定期的に持ち物の整理をする

 日々の生活の中に「新陳代謝」の習慣を取り入れておくことで、突発的かつ衝動的な変化をある程度コントロールすることができます。

 持ち物の整理、断捨離はもちろんのこと、自分が取り組んでいること、価値観なども定期的に整理しておくと、衝動的に何かを始めようとしても「ちょっと待った!」とブレーキをかけることができます。変化のエネルギーは人生に欠かせないものですが、衝動で走るとアイタタな事態を引き起こすこともありますので、上手にコントロールしていけると良いですね。

4.太陽ー天王星スクエア持ちの雑感

 私は太陽土星コンジャンクションに対して、天王星がスクエアの角度にあります。土星が効いていて従順な太陽に対し、土星よりも影響力の強い天王星が、急に反骨精神むき出しで生きる方向性に変化を加えてきます。

 会社では、もともと上司に逆らうことのない平和主義者として過ごしていたのに、上司のだめな部分や納得できないことを発見した途端に、急に反抗的になることが多いのは事実。上司からすれば「飼い犬に手を噛まれた」状態で、一番扱いにくいスタッフだろうと思います。

 太陽ー天王星のアスペクトがある人は、基本的に上から押さえつけられるのを嫌います。ある程度自由に仕事をさせてもらえるほうが生き生きとします。ですので、大きな組織で働くのが向かないというのは私も実感として理解できます。(私がなんとか組織で働いているのは、やはり土星が太陽に乗っかっているせいだろうと思います。)

 立場が上の人に対して反抗心が芽生えたときは、自分の中の上下関係的意識を一度取り払ってみるようにしています。上司といえど人間。下を押さえつけるくらいじゃないとやっていけないことが多々ある。100%私の思い通りに行くわけじゃない等。他ならぬ私が、「上司だから」「部下だから」という上下関係に囚われているから反抗心も芽生えるのかなと感じています。

 仕事を転々としやすいのもこのアスペクトの特徴。私の場合、人に必要とされているという理由でヨガの先生をやっていましたが、「私はヨガが好きなのかな?本当に向いているのかな?」と常日頃から悩んでいました。そんな矢先、看護師としての仕事が忙しくなりそちらに時間を多く割くことになったので、逃げるようにヨガの仕事を終わりにしてしまいました。

 私が思ったのは、「それまでやってきたことを「捨てて」次に向かうのではなく、いつかまた再開するときのために「丁寧にお休みする」ことが大事なのだということです。

 捨てたものはもう戻りませんが、宝箱に大切にしまってあるものは、いつかまた取り出して新たな気持ちで始めることができます。自分が積み重ねてきたものを無下にしない。大切に扱うことが、太陽ー天王星スクエアの人にはことのほか大事なのかも知れません。

 以前の職場の上司も太陽ー天王星スクエアがありましたが、私と違い、その組織では順当に出世しています。おそらく、天王星よりもさらに影響力のある冥王星が太陽にトラインなので、ひとつの道を極める力があるのだろうと思います。仕事が早く、次々に新しいことを始めていたので、天王星の力を上手に使っているんだろうな~と感じていました。要は、上手に活用できるかどうかなのですね。

 太陽ー天王星スクエアは離婚が多いというのはよく聞く話です。実際私も離婚歴があります。依存を嫌う性質なので、夫が過度に依存的だと気づいたときからもう「この人と添い遂げるのは無理!!」となってしまいました。

 ただ、前述したように必ずしも離婚するわけではもちろんありません。太陽ー天王星スクエアはそんなに珍しいアスペクトではないので、このアスペクトを持っている人みんなが離婚していたら世の中はシングルだらけになってしまいます。

 結婚相手は自分と同じ価値観を持っている人、自立心の高い人を選ぶと良いのではと思います。また、前述した上司は、ご主人よりもすでに年収が高く、経済的に依存しあうことがないと言っていました。適度な距離を置きつつ、必要なときに助け合う。そんな心地よい関係性を作ることが、太陽ー天王星スクエアのある人がパートナーと長続きする秘訣ではないかと思います。

 もちろん、離婚したほうが幸せになれるケースも多々あります(私がそうです)。太陽ー天王星スクエアを持つ人は、一見動かしがたい状況を動かすパワーのある人です。もし、パートナーから理不尽な扱いを受けていて状況を変えたいと思っておられるなら、自分の自由と幸せを優先し、抑圧から解放されるために行動を起こしてみてはいかがでしょう。

 

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