四大小惑星「パラス」について考える

星読みコラム

私はもともと、女性を対象としたサービスを提供していました。それには自分の中で、どこか女性びいきというか、はっきり言えば「男性に負けない女性」を応援したいという気持ちがあったからです。

女性はどうしたって男性に力でかなわない、経済的にも追いつかない面があると思います。もちろん男性より力も経済力もある女性はたくさんいるでしょうが、私自身は育った環境が「父親は仕事、母親は家事と子育て」という家庭環境だったため、そんなものだと思って自分も同じように結婚生活を送っていました。

でも、その夫婦関係に疑問を抱くようになり、色々ありまして紆余曲折の末に別々の道を歩むことになりました。離婚したてのときは、夫から自立できた、これからは自由だと感じていました。

でも、数年たち、離婚したことそのものは全く後悔はないのですが、もし今後誰かと出会って恋愛関係になったとき、また同じことを繰り返してしまうのではないかという漠然とした不安が過るようになりました。

そんなとき、ふと四大小惑星について調べる機会がありました。占星術講座に使う資料を作るために調べていたのですが、そのときに、改めて自分の「パラス」をリーディングして、自分の「女性性」がいたく傷つけられていることを初めて知ったのです。

パラスは「男性性と女性性の融合・統合」を表す小惑星で、このパラスのコンディションが悪いと、異性に対して(無意識下でも)強い敵意を持っていたり、自分の中にある女性性を否定したりなど、ジェンダーバランスが崩れた状態を表しているのです。

7ハウス冥王星とタイトなオポジション、そしてその軸に月がスクエアでTスクエアになっている、と言えば詳しい方ならわかっていただけますでしょうか。

おまけに、パラスのある度数のサビアンシンボルは「2つの領域でうまく自己表現している男」で、二極化、白黒はっきりつけることを意味しています。陰陽の統合を表すパラスが、陰陽の二極化を意味する度数にいる、という、なかなかひどい矛盾。

7ハウスの冥王星というだけで、支配的なパートナーと縁があるというのに、パラスのコンディションがハードで自分の女性的な面を受け入れられない、自信がないという状態であれば、また出会いがあったとしても自分が傷つく展開になることは想像にかたくありません。

こういった、ジェンダー的な記事を書いているだけで苦しくなってくる私。なので、夫婦の危機を助ける占いならできますが、一般的な恋愛占いはとても苦手です。

ここで、こういう配置を持っているからもはや運命には逆らえない・・・と諦めてしまっては、このハードな配置で生まれてきた意味がないわけで。これは乗り越えるためにあると考えれば、なんとしても自分のジェンダーバランスを良好な状態にしたいと思うのです。

潜在意識下にある男性への苦手意識を克服できるよう、また女性としての自分を取り戻せるよう、色々と試してみようと思っています。

私の周囲にも、「なんでこんな男と結婚しちゃったんだろう・・・」と嘆いている人が何人かいます。その人自身は仕事もできるしコミュ力も高い、人柄も悪くないし至って普通の人・・・なのに、旦那さんに関しては文句タラタラ。話を聞けば「なんでその人と結婚したの?」と聞きたくなるような感じです。

確かに男性側に問題がある場合も多いです。でも、そういった男性を引き寄せてしまったという事実に蓋をしてしまうと、結局また似たような男性との縁がつながってしまうはずです。

こうした女性は多くの場合、自分の女性性にどこか自信がなく、それを埋めてくれる相手を必要とします。女として見てくれる人、求めてくれる人を、自分も求めてしまうんですね。結果として、相手に必要としてもらうために相手の言いなりになってしまうのです。失恋したあとすぐに誰かに言い寄られると、コロッと好きになってしまうのも同じようなものかも知れません。自分の中に弱みと感じる部分があると、必ずそこにつけこんでくる相手が現れるものです。

こういった面を読むにはやはり、パートナーシップを表す7ハウス、結婚生活を表す8ハウス、太陽と月、火星と金星、そこに関わるトランスサタニアンのアスペクト、ノード軸とのかかわり、リリスも入るかしら。あと四大小惑星と・・・読むべき所がたくさんありますね。

まず、自分の中にある「自分の女性性を否定する面」を探します。女として自信のない面ですね。そして、それを埋めてくれる人を求めているだけなのではと振り返ってみましょう。

そうして、何が自分の女性性を否定しているのか、いちど見直してみる必要があります。家庭の環境、両親の関係性に端を発することも多いので、ちょっとしんどいかも知れませんが、夫婦やパートナーシップのもととなったご両親について見直してみるのも良いと思います。両親の間に上下関係的な空気が流れていたりすると、「女性は男性に従うべき」という意識が根付いているかも知れません。

そんなパートナーシップの試練は、もっと自分の男性性と女性性の両方をバランスよく育てて、男性に対する敵対意識を解消することで乗り越えられるのかな、と感じています。敵対意識は結局怯えから来ていますので、自分は女性として素晴らしい。男性は敵ではなく仲間である、自分の周りにいるのは素晴らしい男性ばかりだと、潜在意識を変えることが大事です。

自分のことばかりになってしまいましたが、パートナーシップがどうもうまくいかない・・・という方、相手のせいにばかりせず、ご自分の男性性女性性と向き合ってみてくださいね。私も道半ばですが、潜在意識の書き換え作業コツコツやってます。バランスを取り戻して、良い人を引き寄せましょう(*^^*)・

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